富士山天然天気予報
富士山を見て天気を予報する方法があります。富士山のふもとや周辺に住んでいる人々は昔から富士山を見て天気を予想してきました。
基本的には、富士山に笠雲が出来ると雨が降るとされているようで、笠雲が出来ると、その1時間以内に雨の降る確率は実に70~80%と言われているそうです。
雲ができる仕組みとしては、湿った空気が富士山に流れ、山頂付近に運ばれて冷たい大気で水蒸気が冷やされることで雲になるためです。このため、富士山の笠雲は雨の前兆とされています。理屈を見てみると、なかなか信用性が高い印象です。
また笠雲の端がちぎれるような形をしていると、山頂でも風が強いとのことで、地上でも次第に風が強くなっていくそうです。笠雲には種類が20種類程あるようで、特に「ひとつ笠」「ひさし笠」「まえかけ笠」「えんどう笠」「れんず笠」と呼ばれる笠雲が出ると、降水率が高くなるようです。
ただ、雨だけでなく晴れを予報する笠もあります。
その笠は、「つみ笠」「はなれ笠」「みだれ笠」です。見分け方は他の笠雲と違って山から離れていることや、上に連なるような形なのですが、これと言って明確な見分け方がない為、日々眺めて区別する必要がありそうです。普段の天気予報と合わせて見てみると面白いかもしれません。