初心者は高山病に気をつけろ!
富士山は標高3,776mの山です。高山病には注意しましょう。
<高山病とは>
標高が高くなるにつれて、酸素濃度が薄くなることで酸欠となり、血中酸素濃度が低下することで、身体にいろいろな変調をきたす病気です。初期症状としては頭痛、吐き気、めまい、食欲不振、手足のむくみなどがでます。ひどい状態になると、命にも関わる病状です。
症状が出た場合は無理は禁物です。とにかく休憩してもどうしても良くならない場合は、下山すれば治ります。ひどい症状の場合は必ず山小屋や安全指導センター、救護センターなどどこでも結構なので相談してください。一度なってしまうと酸素濃度の少しでも高い場所(低い場所)に行かないと根本的には絶対に治りません。
<高山病にならないために>
高山病予防としては、水、ゆっくりとした動き、睡眠が効果的です。睡眠不足は大敵ですので富士登山をされる方は必ずゆっくり寝てきてください。また登山中のこまかな水分補給も重要です。特にのどが渇いていなくても、こまめめに水分補給をしてください。ゆっくりとした動きというのは、ノロノロ動作という意味ではなく、息が上がらないような動きを心がけるということです。酸素が少ないなかでの運動はどうしても身体に負担をかけますので、はしゃいだりするのもご法度です。
酸素缶や飲む酸素などの商品の必要性をいつも聞かれますが、気休めと思ってください。高山病の症状がでて、酸素缶で酸素をすっても特に治ることはありません。もしも治ったならプラシーボ(偽薬効果)など精神的なものです。ただ、横で酸素を吸われると、どうしても心理的に欲しくなるのが人情です。1缶だけ持っていきましょう。現地でも売ってます。